トランプ氏、不法移民は「人ではなく動物」 国むしばむと警告
トランプ前米大統領は2日、米国への不法移民は「動物であって人間ではない」と表現した。
ミシガン州で演説し、不法移民が容疑者となっている犯罪を列挙し、11月5日の大統領選で自身が勝利しなければ暴力と混沌が米国をむしばむと警告した。
トランプ氏は「民主党は(不法移民は)人間なので動物と呼ばないでくれという。しかし私はこう言った。違う、人間でなく動物だ」と語った。
演説には「バイデン(大統領)による国境の大量殺人」という表題を付けた。
演説では、交際相手だった不法移民に殺害されたとされる州内の25歳女性の遺族と会って話したとも述べた。
しかし、遺族の一人は現地テレビ局に「誰もトランプ氏と話していない」と指摘し、同氏の発言にショックを受けたと語った。
同氏は演説でしばしば、メキシコから越境する不法移民は自国の刑務所や収容施設を抜け出し、米国で暴力犯罪を増やしていると発言している。
移民による犯罪に関するデータは少ないが、研究者ら米国の不法居住者による暴力犯罪発生率が国内出身の居住者より高いわけではないと指摘している。
参照元∶REUTERS(ロイター)