二階氏不出馬の志帥会、次の軸は誰か 「武田事務総長主導」に賛否

自民党は4派閥が解散を決定したことで、党内の景色は様変わりし、議員たちは浮足立っている。

1983年に初当選…二階氏の主な歩み 解散する二階派(志帥会)では、強い磁力を発して派を束ねてきた、会長の二階俊博元幹事長が25日、次期衆院選不出馬を表明したことで、一気に不安定な状況に陥りそうだ。

二階氏、林幹雄元経済産業相、武田良太元総務相、中曽根弘文元外相の4人は、1月の解散決定後も、派閥メンバーと当選回数別に会合を開いてきた。

東京・赤坂のホテルにある中華料理店で2月28日にあった会食には、この4人と閣僚経験者ら数人が参加した。

二階派事務総長の武田氏が、派閥の裏金事件の経緯を説明するため、衆院政治倫理審査会に出席する前日だった。

武田氏は「政倫審に明日出ます。これまで話してきたことを話すので、大丈夫です」と断言した。

雑談が多く、派閥メンバーの今後については話題にのぼらなかったという。

出席したベテラン議員は「二階派をどうするかという話をすると思ったが、何もない。参加しなければよかった」と苦々しげに語った。

二階派は岸田文雄首相と距離を置き、非主流派の立場を続けている。

二階氏は85歳。バッジを外すのならば、別の誰かが結集軸になり得るのか。

同派解散後を想定して、武田氏を中心にメンバーを再結集しようとする動きがある。

武田氏が主導権を握ることを嫌う議員たちは対抗し、二階氏と「反武田」の枠組みを作れないかと画策する。

武田氏を警戒する同派幹部は「二階派に総裁候補はいない。武田氏について行くのは若手だけだろう」とけん制する。

武田氏は、萩生田光一前政調会長、加藤勝信元官房長官とも連携しており、3人は頭文字を取って「HKT」と呼ばれる。

いずれも菅政権で閣僚を務め、菅義偉元首相に近い。菅氏は3月1日、HKTの3人と小泉進次郎元環境相と会食した。

参照元∶Yahoo!ニュース